門出を祝う絵本『たくさんのドア』復刊2年で9刷重版！

門出を祝う絵本『たくさんのドア』復刊2年で9刷重版！

この本の復刊は「どうしてもどうしても手に入れたい」という読者からの多数のお問い合わせにより、2018年1月に実現いたしました。

「この春、新しい世界へ旅立つ人へ贈りたい絵本です。」

子どもの巣立ちに向けた力強くあたたかいメッセージが全国の書店員様から支持され、いまでは『卒業シーズンに欠かせない絵本』として認知されるようになりました。

2020年2月29日（土）に閉店となる千葉県の書店、ときわ書房千城台店では本書の世界観を表現したオリジナルPOPをつけて陳列され、「最後に売りたい本」として展開されています。

ときわ書房千城台店　twitter　
https://twitter.com/chishirodai11/status/1230841897557450753
”スタッフA藤の最後に売りたい本は、『たくさんのドア』(主婦の友社刊)。この春、新しい世界へ旅立つ人へ贈りたい絵本です。”

　本書の作者は米国人作家アリスン・マギー氏、翻訳を手掛けたのはなかがわちひろ氏。累計65万部を突破した名作絵本『ちいさなあなたへ』でもタッグを組んだゴールデンコンビです。そこに添えられたユ・テウン氏のやさしいイラストが読者をいざない、「たくさんのドア」を開けて新しい世界へ旅立つ後押しとなっています。

きょうもあしたもあなたはたくさんのドアをあけていく
そのむこうにたくさんのあたらしいことがまっている

あなたはどんなひとになり
いったいどこへいくのだろう
どうやってこたえをみつけていくのだろう

やわらかな　のぞみに　つばさを　つけて
あなたは　はばたきはじめる
あなたは　まだ　しらない
じぶんが　どれほど　つよいかを

かぜが　ふき　あらしに　なり
つめたい　ゆきが　ふるかもしれない
けれど　あなたは　とりのように　とびたち
ほしのように　よぞらを　かけていこうと
ゆくてを　みつめる

あなたは　まだ　しらない
じぶんが　どれほど　いさましいかを

新しい世界へと子どもを送り出す大人もまた、支えられ励まされる、潔くも希望に溢れた力強い言葉の数々。新年度を前に「小学校での読み聞かせに」「ギフトに」と読者から熱い支持を得ています。

文：アリスン・マギー　Alison McGhee
作家。”Rainlight”でミネソタ・ブック・アワード受賞、”Shadow Baby”でピューリッツァー賞にノミネートされるなど、多くの作品が高い評価を得ている。主な作品に、ベストセラーとなっている『ちいさなあなたへ』『きみがいま』（主婦の友社）など。ミネソタ州在住。

絵：ユ・テウン　Yoo Taeeun
韓国生まれの絵本作家・イラストレーター。ソウルの大学を卒業後、アメリカに渡る。ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツ卒。主な作品に『きんぎょ』（セーラー出版）など。ニューヨーク在住。

訳：なかがわちひろ　Chihiro Nakagawa
創作絵本や海外絵本の翻訳など、児童書のさまざまな分野で活躍。創作に『かりんちゃんと十五人のおひなさま
」』（偕成社）、『小さな王様とかっこわるい竜』（理論社）、翻訳に『ほらふきじゅうたん』（偕成社）、『ちいさなあなたへ』『テスの木』（主婦の友社）など、作品は多数にのぼる。